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<有機ELテレビ>自前路線から脱却 ソニー・パナ提携交渉 [雑感]

<有機ELテレビ>自前路線から脱却 ソニー・パナ提携交渉

 「次世代テレビ」として有力視される有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビ事業で、長年ライバルとして競い合ってきたソニーとパナソニックが提携交渉に入ったことが15日、明らかになった。背景には韓国勢の攻勢や価格下落で両社ともテレビ事業が赤字から抜け出せず、主要部品の開発から組み立てまで自社で完結する路線からの決別を迫られていることに加え、有機ELが次世代の「本命」か見通せないことも大きい。

 パナソニックの大坪文雄社長は11日の決算会見で「有機ELパネルの生産に乗り出すとしても、すべてを自前で設備投資する可能性は低い。ベストパートナーと組むことになる」と提携を示唆していた。これまで部材の需給が逼迫(ひっぱく)しても生産をコントロールしやすいようにと進めてきた自前路線からの脱却を意味する。4850億円を投じたプラズマテレビが「結果として過剰投資になった」(大坪社長)ような事態を招かないためでもある。ソニーの平井一夫社長も4月の経営方針説明会で、有機ELテレビについて「他社との協業の検討も視野に入れて商品化する」と提携を示唆していた。

 「これだけテレビが汎用(はんよう)品化すると差別化の要素は価格だけ。有機ELのテレビが羽が生えたように飛ぶ(売れる)とは考えていない」。パナソニックでテレビ事業を担当する「AVCネットワークス社」の伊藤好生上席副社長は15日、業務用プラズマパネルの発表会見後、記者団にこう語った。有機ELテレビが順調に市場を形成するか懐疑的な見方を示したものだ。ソニー内にも「一度撤退した有機ELテレビへの慎重論があるのではないか」(関係者)との見方もある。

 また、両社とも業績が悪化しており、主力事業といえども提携して開発期間を短縮するなどでコスト削減したいとの思惑もありそうだ。12年3月期連結決算はパナソニックが7721億円、ソニーが4566億円とそれぞれ過去最悪の最終(当期)赤字を計上。主因はソニーが8年、パナソニックが4年続くテレビの営業赤字だっただけに、投資負担軽減が可能なら歓迎と見られる。

 ただ、韓国勢の背中は遠のきそうだ。米ディスプレイサーチによると、昨年の世界の薄型テレビのシェア(金額ベース)は1位サムスン電子(23.8%)、2位LG電子(13.7%)と韓国2社で4割近くを占め、3位ソニー(10.6%)、4位パナソニック(7.8%)と既に大きく水をあけられている。

 液晶テレビではかつて日本勢を追う立場だった韓国勢2社だが、有機ELテレビでは先行して市場を席巻しようと年内に家庭向けを世界で発売する。スマートフォン(多機能携帯電話)の画面で培った有機ELの技術を生かし、日本勢が再参入する前に市場の主導権を完全に握ってしまう可能性もある。【大久保陽一、宮崎泰宏】

 ★有機ELテレビ 液晶テレビが画面の背面から放つ光(バックライト)を活用するのに対し、映像の元となる画素自体が発光することが特徴。バックライトが不要なため、液晶テレビより薄くできるほか、電力消費も少なくて済む。また、一般的に液晶テレビより画面が高精細で、明るい部分と暗い部分のコントラストが鮮明になる。ただし、大型化した商品を安定的に生産するには技術、コストの面で越えるべきハードルが高いとされる。ソニーは07年に家庭向け有機ELテレビを世界で初めて発売したが普及せず10年に撤退している。有機ELパネルを画面に使ったスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型端末では韓国サムスン電子が先行し、パネルのシェアはサムスンが世界の8割超を握る。




不況だからなんだね。

ソニー好きとしては、ソニーで独自路線でいっちゃってよぉって感じなんだけどね。
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