佐野元春■「風街レジェンド2015」で、はっぴいえんどと共演

この感動的な舞台に天国の大瀧さんも喜んでいるに違いない。2015年8月21日、22日、東京国際フォーラムで開催された「松本 隆 作詞活動45周年記念 風街レジェンド2015」。この日、佐野元春は、一夜だけ再結成した「はっぴいえんど」と共に、大瀧詠一氏への追悼も込めて、松本隆作詞、大瀧詠一作曲のロック・ナンバー「はいからはくち」を唄った。1969年、日本語ロックの開祖であるはっぴいえんど。時が流れて1980年、それをさらに更新した佐野元春。日本語によるロック文体にビートと知性を持ち込んだ両者。2015年今夜、彼らが歴史的な邂逅を果たしたことは必然だろう。ショーの中盤では、伊藤銀次、杉 真理、佐野元春による「A面で恋をして」が披露された。ナイアガラの精神は途絶えることなくこの先もずっと流れ続ける。そんな想いにさせてくれるステージだった。